犬の僧帽弁閉鎖不全症で肺水腫になった時、その後についてを考える
獣医循環器認定医の諌山です。
今回は僧帽弁閉鎖不全症のステージC
肺水腫になった場合の選択肢とその選択に必要な覚悟のお話。
勢い余ってYoutubeデビューしてみました。
覚悟って大袈裟な。って思いますか?
僧帽弁閉鎖不全症のステージCとは
9ヶ月未満に半数の子が命を落とすほど心臓病が進んでる状況にあることを言います。
間違えちゃいけない、『あと9ヶ月』ではないです。
ステージCと診断されたその日から9ヶ月までに半数が亡くなります。
9ヶ月以上元気な子に半数が入ります。
そして、それまでに様々な問題が起こります。
ある日突然「うっ!パタッ」となるわけではありません。
あるときは咳が止まらなかったり
あるときは下痢や吐き気が起きたり
あるときはぐったりしてしまったり
様々な心不全に伴う問題を、乗り越えられない時がきて亡くなります。
ステージCに入った時に、その先について逃げずに考えるのが飼い主としての義務なのかなと。
寿命の長さが違う生き物ですからね。いつか看取るんだろうなとは漠然と心にあると思います。
その時が迫っているということを認識して、覚悟を持って向き合ってください。
内科治療を選択すれば、荒波に漕ぎ出すことになります。
飼い主も。獣医師も。
特にステージが進んでいくと、めちゃくちゃ獣医さんは治療に悩みます。
このさじ加減が内科治療の真骨頂ですね。
手術をしてしまえば、悩むことも少なくなります。
ただし、それには命を落とす可能性がある行為に自ら挑戦すること
悩みますよね。ぜひ相談してください。
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上野の森どうぶつ病院
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