抗がん剤治療での排泄物の取り扱い
こんにちは!
上野の森どうぶつ病院看護師の西です。
今回は抗がん剤治療する中で一番気を付けてほしい!お話です
がん治療は3つの治療法があります。
➀手術療法…外科手術により、がんを取り除きます。
➁放射線療法…放射線をがんに照射して、がん細胞の増殖を防ぎ、がん細胞を死滅させます。
➂化学療法…薬剤によってがん細胞の分裂を抑え、身体の隅々まで行き渡り、潜んでいる全身のがん細胞を破壊します。
です。
今回は、なぎが行っている➂の化学療法での自宅での注意点をお話したいと思います
なぎの病状はこちら
投与した抗がん剤はしばらくの間体内に残り、数日かけて尿や便から排泄されます。
前回のブログにて軽く触れましたが、大体48時間くらいは排泄物(吐瀉物、便、尿)に注意してください
排泄物を処理する際は必ず手袋をしましょう!
タオルを使った場合は全て破棄してしまうか、ハイターやオキシクリーン等の酵素系漂白剤を使って洗濯をしてください
おしっこは外派の子は、これでもか!というくらい全力で水で流してください!
なるべく排水溝の近くでさせるように誘導しましょう
他のワンちゃん、猫ちゃん
がそれを踏んでしまったら大変ですからね
以上のことを踏まえ、抗がん剤から丸2日間程は排泄物に直接触れないように気を付けましょう
あと、忘れがちですが、トイレをした後の陰部や肛門もウェットティッシュで拭いてあげてくださいね
そしてもう一つ…
多頭飼育の場合はどうする!?
トイレは外派の子だったらそこまで問題にはならないかなと思いますが、お家の中で留守中も自由にシーツ等で出来るという状況だった場合。
抗がん剤後、数日間付きっきりでいれるのであれば特に気にする必要はないのかもしれませんが、実際はそうもいきませんし、次の日休みだから!と意気込んで病院に行っても、白血球の数が少ないから延期する…😨とかももはや日常茶飯事です
色々考えた結果…オムツをするのが一番!だと思います
オムツに慣れていないとするのは可哀相だなと思いますが、留守中の間だけだし、数日間だけだし、ずっとしなきゃいけない訳ではないので少しの我慢です
抗がん剤の暴露から他の子を守る為には必要なことだと思います。
なぎ「もし、他にいい方法があれば是非教えてほしいな」
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上野の森どうぶつ病院
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