上野の森ブログ
どうぶつの心臓外科医 諌山が韓国の病院の心臓外科技術アドバイザーに就任しました
動物の心臓外科手術は日本が最先端というのをご存知ですか? 当院に何度か見学に来ていた韓国の先生が、韓国のGYEYANG SKY animal medical center で心臓外科手術を行うにあたって 当院の諌山が心臓外科技術アドバイザーとして就任しました! 実は日本の獣医師免許は海外では使えないんです。 だから手術を受けたい犬たちは日本に来るしかないけど、検疫が厳しくて難しい。。。ならば現地の人を育てちゃおう! 相変わらずトンデモ発想です。 立場はアドバイザー✨とはいえ 心臓外科ならではの針の運び。 動物ならではの人工心肺ポンプのやりかた。 ラムハツとかティッシュとかペットボトルとか色々使って教えていました! よし!できた!って言ってる側から 「はーい、漏れてるからやりなおし〜」って厳しく容赦無くやりなおしさせていましたよ いろんな技術を教えて韓国でも犬猫の心臓外科ができる様になると嬉しいですね! 世界中のが幸せに慣れます様に ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 上野の森どうぶつ病院 http://www.uenonomoriah.com/ 住所:東京都台東区谷中1-5-11 ディアプラザ根津B1F TEL:03-5832-9991 トリミング専用TEL:03-5832-9914 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁修復術

MI-4法による標準化手術と当院の治療実績 Mitral Valve Repair in Dogs with Myxomatous Mitral Valve Disease: MI-4 Standardized Repair at Ueno no Mori Animal Hospital 当院では、人工心肺を用いた僧帽弁修復術を行っています。弁を人工弁に置き換えるのではなく、傷んだ僧帽弁そのものを修復し、逆流を軽減する治療です。 犬の僧帽弁閉鎖不全症とは 僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬で多くみられる進行性の心臓病です。弁尖や腱索が変性・断裂すると、左心室から左心房へ血液が逆流し、左房拡大、肺水腫、呼吸困難、失神などにつながります。 薬物治療は重要ですが、弁そのものの構造異常を元に戻す治療ではありません。重度の逆流に対しては、弁を修復する外科治療が選択肢になります。 当院で行う僧帽弁修復術 当院では、人工心肺下で僧帽弁を直接観察し、病変に応じて以下を組み合わせます。 人工腱索による腱索再建 弁輪形成による弁輪径の調整 弁尖の接合を妨げる裂隙や逸脱部の修復 術中リークテストによる逆流の確認と微調整 MI-4法とは MI-4法は、犬の僧帽弁修復術における重要な判断を4つの工程に整理した、当院の標準化手術手技です。 弁輪径を三角線維体間距離を基準に決定する TACT法により人工腱索を乳頭筋に固定する 前尖・後尖の病変に応じて人工腱索の位置と本数を決定する 人工腱索の高さを揃え、適切な接合を得 図:MI-4法による僧帽弁修復術の考え方と、術後12カ月までの臨床成績 論文で報告した治療成績 当院では、MMVD stage CまたはDの犬25頭にMI-4法を用いた僧帽弁修復術を実施し、術後12カ月まで追跡しました。 術前の僧帽弁逆流率は、中央値73.0%でした。これが術後1カ月で2.1%、6カ月で4.6%、12カ月で1.3%まで低下しました。 左房径/大動脈径は、術前2.15から術後1カ月で1.51まで低下しました。左室拡張末期径も、術前2.06から術後1カ月で1.43まで低下しました。 術後1カ月および6カ月の再診は23頭、12カ月の再診は18頭で実施されました。追跡可能だった生存犬では、全例で臨床症状の改善がみられました。 手術を検討する犬 対象になり得るのは、一般に以下のような犬です。 肺水腫を繰り返す 利尿薬などが必要になっている 左房・左室の拡大が進行している 腱索断裂や重度の逆流が疑われる 全身状態、年齢、腎機能、肺高血圧、他疾患を踏まえて外科治療が妥当と判断される すべての犬が手術に適しているわけではありません。適応は、心臓の状態だけでなく、全身状態、併存疾患、麻酔・人工心肺への耐容性を含めて判断します。…





