抗がん剤~ビンクリスチン編~

こんにちは!

上野の森どうぶつ病院看護師の西です

 

今回はなぎが使っている抗がん剤のうちの一つ、ビンクリスチン(オンコビン)についてお話します🙌

 

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これです。

 

オンコビンというのが商品名で、ビンクリスチンが薬剤名です。(ややこしい

 

今回、このブログを書くにあたって初めてなぎが使っているオンコビンについて調べてみたのですが、なんと「ツルニチニチソウ」という植物からできているらしいですよ😲

 

ダウンロード

 

どんな植物かとドキドキしましたが可愛らしい花ですね

毒性もあるみたいですが、抽出しなければほぼ影響ないみたいですΣ(・ω・ノ)ノ

 

 

この植物と人間の技術・医療、今まで抗がん剤を受けてきた子達に命を救われていると思うと…世界って素晴らしい!

 

 

…少し話が逸れましたがなぎがビンクリスチン(オンコビン)を投与するときの手順を軽くご説明します

 

 

まず留置針にて静脈の血管確保をし、絶対にズレないようにしっかりテープを巻きます。

 

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⚠もし万が一、ズレてしまって血管外に薬液が漏れ出てしまった場合、しっかり洗浄をしないとその周辺の組織が壊死してしまうので、絶対にズレないようにするのが鉄則です!⚠

 

テープで巻き終わったら、留置がちゃんと血管に入っているかを生理食塩水で確認し、いよいよ投与します。

 

投与中も途中でズレてしまっていないか、血液がちゃんとかえってくるかを時々確認しながらゆっくり投与していきます。

 

シリンジ内に入っている薬液を全て入れたら抗がん剤終了です!

 

 

そう、思ったよりあっという間に終わるんです😳

 

 

あとは皮下点滴(背中の皮膚と筋肉の間に輸液を入れます)と吐き気止め・抗生物質の注射を打って、必要なお薬をもらって帰るだけです

 

 

さて、ビンクリスチン(オンコビン)の副作用ですが、なぎはこんな症状がでます。

 

・元気消失

 

・食欲不振

 

・発熱

 

・下痢

 

・嘔吐

 

上記の症状を踏まえ、なぎに合ったお薬を処方してもらいます。

 

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ずっと続けていくものもあれば、投与後から4日間だけ飲むものや何週間か続けるものもあります。

 

元気消失・食欲不振・発熱の症状は投与してから次の日くらいから出始めます

症状を更に少しでも軽くするために、抗がん剤後に皮下点滴をしています

 

どうしても身体が怠くて飲み食いができないときは、必要に応じて自宅でも皮下点滴をします(・ω・)ノ

(近いうちに皮下点滴のやり方のブログをあげますね!)

 

下痢は一回のみで収まることもあれば全く出ないことも。

 

嘔吐はほぼしたことはないです!

 

 

大体ピークは2日目で、4日くらい経つと徐々に体調は戻ってきます

 

 

それまでは無理はさせない!!!これ鉄則です!

 

 

ご飯も無理にあげないお散歩も無理に行かない、とにかく家でゆっくり過ごして体力を回復してもらいます

※抗がん剤後の食欲不振の場合、数日後には食べ始めてくれるのでそれまで無理はしません

少なからず気持ち悪さはあるはずなので、無理にあげると嘔吐を誘発してしまう可能性もあります

 

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なぎ「なんだか怠いから僕は寝るね、おやすみぃ~

 

次回は抗がん剤後の自宅での過ごし方についてお話しようと思います

 

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