咳 ~心臓が原因?呼吸器が原因?~

こんにちは

上野の森どうぶつ病院

の諌山です。

心臓病が専門なのに、心臓病のブログは全然書いていませんでした。

専門は余計なことまで書いてしまいそうなんですよね・・・でも身近なところから心臓病について書いていこうと思います。

というのも最近「咳」についてのセカンドオピニオンが多いからです。

ヒトは疲れやすいとかダルイとか息切れが動悸がするという事がきっかけで心臓の異常が見つかります。

犬や猫の場合は喋ってくれないですから

「咳が出る、息苦しそう」

といった症状で病気が見つかるケースも多くあります。

ただ、咳=心臓病ではありません

また、心臓が悪い=咳をするでもありません

「咳が出ている、心臓が悪いんじゃないか」

「咳が出ているから心臓の薬を飲み始めたが治らない」

こういった問い合わせをよく受けます。

本当に心臓からの咳ですか?

心臓が原因での咳は、割と進行した状態の心臓です。

肺に水が溜まったり (肺水腫)

MR1-300x222

心臓が大きくて気管を押し上げて刺激したり (気管挙上)

MR-気管挙上-300x238

フィラリア症にかかっていたり

・・・ごめんなさい、レントゲンで一目瞭然な写真がなかったです。

こういった原因で心臓の咳は起こります。

では他に起こる咳は何が原因でしょうか?

・ケンネルコフ (犬の風邪)

ケンネルコフ オオヤマサンダー-300x226

・気管や気管支虚脱 (中高齢の小型犬に多い)

気管虚脱 重度 シノハラハート-300x237

・肺炎

肺炎 ムー-300x234

・腫瘍

肺マス タニグチチビ-300x241

・猫ちゃんの場合は喘息や感染症による胸水などもあります

胸水 タナカヒメ-300x235

なかでも気管・気管支虚脱

老齢性の心臓病と品種も、年齢も同じような子がなりやすい病気で

同じかそれ以上に咳の原因としてよく見ます。

そして、この咳は薬で減らすことはできても、多くの場合はゼロになりません。

起きやすい品種も年齢も似通っているため、両方患っている場合もよく見かけます。

ただ、どっちが原因で咳をしているかによって、飲む薬が違います

でも心臓の薬も呼吸器の薬も、合っていなくても咳が少し減ることはあります。

そこが難しいところ。

「重度なためこれ以上抑えることはできない」

なのか

「薬が合っていなくて治療出来ていない」

なのか

咳が気になる子はシッカリ調べて、薬を処方してもらってください。

動物の呼吸器科はまだまだ確立していなくて、難しい領域ではあるんですけどね。

今後、咳を起こす各病気について詳しく書いていきたいと思います。

心臓病の詳しい検査についてはこちら

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他院での診察や手術、研究により不在の場合がありますので

循環器認定医による心臓病診療をご希望の方は事前にご予約ください

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