バレンタインの悲劇!?

こんにちは

 

上野の森どうぶつ病院

 

院長の内村です

 

2月に入って、急に寒くなったり、暑くなったり・・・

 

体調を崩すワンちゃん猫ちゃんが増えてきていますので、皆様も注意してあげてください。

 

 

 

今回は夜間診療の一つを紹介します。

 

その電話はバレンタインの夜にやってきました。

 

 

『うちのショコラちゃんがチョコレートをたくさん食べちゃったんですが………』

 

 

『見た目はちょっと気持ち悪そうなくらいで元気なんですが、診察に行った方がいいですかねぇ?』

 

 

さぁ、ここで問題です。皆さんならどうしますか?

 

 

① 当たり前でしょ、すぐに診察

 

②様子見でいいんじゃない、人間も食べてるし

 

③とりあえず、家にあるもので吐かせよう、塩をたくさんあげるんだっけ?

 

 

 

 

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答えは………………………

 

①、②を選択した方正解です。

③は危険です。絶対におすすめしません。

 

様子見でいいの?と思われる方もいらっしゃるとは思います。

チョコレートはどうゆう中毒を起こすか知らなくても、

チョコレートが犬、猫にはよくないとゆうのは有名ですからね。

 

様子見かどうかは食べた量とチョコレートの種類によります。

 

カカオの含有量が濃ければ濃いほど、危険と思ってください。

 

 

カカオパウダーや調理用チョコレート、ダークチョコレートは、少量でも危険になることがあります。

ミルクチョコレートは、大量に食べると危険。

ホワイトチョコレートは、大きな問題になることは少ないです。

 

 

さぁ、それでは今回の体重2キロのショコラちゃんが食べた量はどれくらいかというと、

 

 

 

ピンポン玉くらいのトリュフチョコを9個も食べたそうです。

 

 

しかもココアパウダーがかかっていました。

 

 

聞くだけでもおいしそうですね。

 

完全にアウトです。

しかも食べてから1,2時間程度。

吐かせることが十分にできる時間です。

 

 

 

吐いた量はこれです。

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ショコラちゃんを連れてきたお母さんたちもびっくりの量でした。

 

 

 

 

当院で催吐処置(吐かせる処置のこと)には注射薬を用います。

ある注射薬を急速に投与すると、5-10分ほどで、吐き気を催します。

このお薬のいいところは、その後に吐き気を続かせないところです。

 

③の塩を飲ませるという処置を昔はやっていたところもありましたが、

これらを行うと、吐き気が続いたり、体調が急激に悪くなることもあるためお勧めしません。

 

 

当院は夜間救急も行っています。

おかしいなと思ったときは留守電にメッセージを残してください。

その際は、必ず電話番号も残してください。

折り返しのお電話になるため、一番重要なのが電話番号になります。

 

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ラッテ『これくらいのんびりな気持ちでお電話してね』

 

 

 

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上野の森どうぶつ病院

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