病院の設備紹介 ー滅菌機ー
こんにちは
上野の森どうぶつ病院の
諌山です
最近トリマーさんのマメさにズボラ獣医師群は頑張りきれず、ブログの更新が進まないのですが…
特集をすれば更新を頑張る気がするので、設備紹介を組んでいこうと思います
単なる「○○って機械です。□□に使います。」じゃあ
つまらない!
と思いまして「へ~」「ほ~」となれる無駄知識を載せていきたいと思います!
そんなハードルの高いトップバッターは…
ぢゃん♪
こうあつじょうきめっきんき~♪
(高圧蒸気滅菌器)
135℃という蒸気を圧力かけて作り出す、火傷注意の機械です。
こいつの無駄知識はですね!
すっごいホクホクに焼き芋が出来ます
圧力をかけて135℃にするのですごい美味しいらしいです。
煮豚なんかも最高らしいですよ!!
・・・では本当はなにに使うのかと言いますと…
手術道具の清潔化 (滅菌) です
「清浄化」するという事には3種類あって
「殺菌」と「消毒」と「滅菌」
ザックリ言ってしまうと、
「殺菌」は微生物を程度を問わず減らすこと。1%しか減っていなくても「殺菌」したことになります。
「消毒」は微生物を減らし、感染の危険をなくすこと
「滅菌」は全ての微生物が完全に無くなること
手術道具は体の中に入るものなので、付着している微生物が全く無い状態の「滅菌」にします。
滅菌袋に入れて
機械の中へ。これで、中身は滅菌状態のまま保存が出来ます。
体の表面に着いてる菌類は、135℃で滅菌なんて到底無理なので消毒液で「消毒」します
その上に滅菌されたドレープ (布) をかけて、滅菌された道具を置きます
そのドレープ上は滅菌野といって、滅菌された服と手袋をつけた人しか触れません。
こんなかんじ。
そうやって体の中に細菌やウイルスなどの微生物が入らないように手術を行います。
そのための機械が高圧蒸気滅菌器ですね~
さて、冒頭の焼き芋。
理論的には、滅菌された焼き芋。
手術台にも乗せられるレベルで清浄されています
いつか買い換える事になったら、焼き芋やってみたいと思います (笑)
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上野の森どうぶつ病院
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