上野の森ブログ

胸に水が溜まっています!肺水腫・胸水・心嚢水・・・それってどういう事!?

2016年07月06日
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  こんにちは 上野の森どうぶつ病院 の獣医循環器認定医 諌山です。     本日は胸の中の水のお話です   そもそも 『胸に水が溜まる』 状態ですが、胸とは一体どういうことでしょうか?       はい。ここはやっぱりいつもの様に感覚で分かってほしいと思います。 まずは正常の胸の中をご説明します はい。 どうですか?   肋骨の中がすべて胸腔(きょうくう)と言われますが 大きいパウチ袋が肋骨の中と思ってください。   普通はこのように真ん中に心臓があって周りをピッタリ肺で覆います 実際のレントゲンはこれ これが水の溜まってる部位に応じて変化します。 よーく覚えておいてくださいね?   レントゲンの見方は以前のブログでお伝えしましたが、あれれ?と思った方はぜひ復習を「設備紹介~レントゲン~」     さて、肺の中に水がたまった状態とはどういう事でしょうか? はい。胸腔(外側パウチ)はきれいに透明のままですが、水が肺の中にたまっていますね。 この肺が水浸しの状態は、酸素交換ができないので酸欠になってしまいます。 この状態になる病気は ・心臓病からの肺水腫 ・肺炎や感電などの炎症性肺水腫 ・神経の異常からの肺水腫 があります。   原因がなんであれ肺に水がたまれば 基本「肺水腫」ですね。 実際はこれです。 本来肺は黒く映りますが、丸で囲った部分の肺は水がたまったため白く写っています     さて、胸の中に水がたまった状態をお見せします。 肺(白い袋)の中に液体はありませんが、周りが水浸しです。   この胸腔(大きいパウチの中)に水がたまった状態を「胸水」 といいます。   上の写真のように肺(黒い部分)がある程度膨らんでいればまだいいのですが、たまった水が多すぎると肺は膨らむスペースが無くなってしまって・・・ 肺が!膨らんでくれない! こうなったら酸素交換ができないので、呼吸困難です。 ただし、胸の中の水は針を刺して抜くことができます。…