不妊手術 (避妊・去勢) について

こんにちは
上野の森どうぶつ病院
の内村です。

暑くなったり、涼しくなったり、色々変化がある中で体調を壊す子が出てきています。

ワンちゃんは、吐いたり・下痢したりする消化器症状、

猫ちゃんは、トイレにこもって出てこない、血尿が主訴の膀胱炎が最近多くなっています。

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シラタキ「僕も昔になったことある。すごくつらいんだよねー」

ところで、その猫じゃらしはどこから出してきたの?Σ(゚д゚;)

これらの病気についても今後書いていきますね☆

今回は、飼い主様からご質問の多い、去勢・避妊手術について。

まず、不妊手術(去勢・避妊)が何をしているのか。

去勢手術は、男の子の精巣を取り出す手術です。

よく陰茎 (ペニス) を切るんですか?と聞かれますが、

一般的に言われる去勢手術では陰茎に大してメスを入れることはありません。

ワンコの場合は、陰茎と陰嚢 (精巣の入っている袋です。) の間の皮膚をメスで切って、精巣を取り出し、切り取ります。

ニャンコの場合は、陰嚢の皮膚を直接メスで切り、精巣を取り出します。

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切開ライン (手術の傷) は、赤いラインのこの辺になります。

青が陰嚢、緑が陰茎です。陰茎自体には傷はつきません。

精巣が正常な位置に降りてこない潜在精巣の場合は、手術創が変わることもあります。

避妊手術は、女の子の卵巣と子宮を取り出す手術です。

病院によっては、卵巣摘出のみの病院もあるそうですが、当院では卵巣子宮の両方を摘出します。

方法はワンコもニャンコも一緒で、おへそ付近から、股にかけて切開し、卵巣子宮を取り出します。

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赤ラインが切開ラインです。

この切開の大きさは、犬種や体重などによって変わります。

大体へそ (青文字) 周辺から、下腹にかけて切開をします。

それでは、不妊手術のメリット・デメリットは?

まず去勢手術のメリット

1.かけション、スプレーがなくなる可能性がある

2.生理中 (発情中) のメスを追いかけなくなる

3.性ホルモン由来の病気の予防になる (前立腺肥大・精巣腫瘍・会陰ヘルニア・肛門腺腫瘍など)

デメリット

1.太りやすくなる

次に避妊手術のメリット

1.子宮・卵巣疾患の予防 (子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、ホルモン由来の腫瘍など)

2.乳腺腫瘍の予防 (初回、または2回目の発情 (生理) までに手術を行う必要あり)

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デメリット

1.太りやすくなる

2.頻尿などの泌尿器症状が一時的にでることがある

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ガルボ、ラッテ「僕 (わたち) 達はもう手術終わってるもんねー。」

ラッテは一緒に歯石も、ぐらついた歯も一緒にぬいたもんね?

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ラッテ「お陰で歯はスカスカよ」

あれ?奥歯にちょっと歯周炎あるね

歯磨きしよか?

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ラッテ「さってと今日は、もう寝まちょうねー」

ちょっと待て

はーい、みんなでゴシゴシしましょーねー

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ラッテ「ぎゃゃー」

避妊、去勢と一緒に歯石除去もできるので、

年齢が上の子で、歯石が気になる、不妊手術もしたいという方は、ぜひご相談してください☆

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⇒uenoforest@gmail.com

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