ノーベル賞おめでとうございます!

こんにちは

 

上野の森どうぶつ病院の諌山です。

 

ノーベル賞に大村博士が授賞されましたね!

素晴らしいですね~

 

実はこの大村博士の発見された「エバーメクチン」

動物を飼っている皆さんとは切っても切れない関係にあります!

 

改良されて作られた薬が「イベルメクチン」といわれる物ですが

なんといってもフィラリア症の予防薬です!

 

この薬が開発されるまでは、フィラリア症の予防には毎日飲ませる薬しかなく、多くの犬がフィラリア症にかかって短命でした。

 

また、疥癬ダニは今や簡単に治せる病気になりました。我が家のラッテも保護当時、ヒドい疥癬でボロボロでした。

疥癬の犬の手

痛々しい・・・

 

この疥癬ダニもイベルメクチンで治せます。2ヶ月かかりましたけどね~

イベルメクチンが在ったから、ラッテは我が家にこれました。

来てすぐの頃。丸刈りです

来てすぐの頃は丸刈りでした。

 

こんなに可愛くなりました☆

こんなに可愛くなりました☆

今では腫瘍科や循環器科など専門化が進んだ獣医療ですが、そのようないわゆる「高齢病」になるまで長生きできているのはこのイベルメクチンのようなさまざまな予防薬が開発されて感染症にかからなくなったからと言っても過言ではないんです!

 

 

ちなみにイベルメクチンは体内に入った後、一回脱皮したフィラリア虫を落とす薬です。

なので蚊に刺された直後ではなく一ヶ月後に飲みます。

最近寒くなりましたが油断禁物!

今日10月上旬に予防したとして…これは9月上旬に感染したフィラリアを落とす目的です。

フィラリアは15度以上で発育が出来ます。

東京都はヒートアイランド現象で、周囲の県より飲む時期が長いんです。

東京都の住所の方は12月までしっかり飲ませてください。

 

いま涼しいから…ではなく先月分をしっかり予防して下さい。

 

 

予防して防いでいる病気と言うのは実際に罹らないため、怖さを感じません。

予防が一般的になって寄生虫感染が原因で命を落とす事は減ってはいるものの、まだまだゼロではありません。

残念ながら現在でもフィラリア症にかかってしまった犬も猫も診ます。

 

 

健康で長生きできることは偉人たちが努力の末に作った予防薬の賜物ですね

改めて、大村博士おめでとうございます!

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